秋は綺麗なもの、おいしいもので溢れています。

今回のテーマの銀杏(ぎんなん)もその一つ、栄養の豊富な秋の風物詩の一つです。

今回は銀杏の探し方〜収穫の仕方までをご紹介したいと思います。

収穫後仕込みから食べるまでは次のブログで紹介させていただきます。


秋の味覚、銀杏を楽しもう~収穫編〜

採取する場所探し

宝達志水町ある銀杏並木

僕はドライブが好きで数年前に銀杏並木を見に行った際に「あ、ここ、秋になったら銀杏取れるかも?」と思ったことを思い出してこの場所に来ました。

意識していないと「あ〜、あそこにいちょうの木生えてたかも..?」

程度しか思い出せないかもしれませんが「OOO(地域名) 銀杏並木」とググれば大体銀杏並木は見つかるでしょう。

しかしそんなことをしなくても銀杏は案外身近にあります。

なのでスローライフの中にある「秋」を満喫したい方はドライブや散歩のついでに探してみるのもありです。

銀杏の葉は紅葉の時期になると綺麗な黄色に色づきます。

そのためその場所の景観をよくするため植林されることも少なくありません。

よくある場所だと。。

・学校

・神社

・街路樹

・公園

・観光地

etc…..

などを探すと植えられている確率が高いです。

しかしここで注意ポイント!

せっかく銀杏の木を見つけても採ってはいけない場合があります。

それは 「 私有地に生えている銀杏の木の実 」です。

私有地の生えている銀杏の木は土地の所有者のものです。

銀杏の実もまた同様です。

僕も一度、自然の山に生えている銀杏の木だと思って採取していたところが私有地の銀杏で怒られてしまってしょぼん。。。

という経験がございます。

私有地か国有地か判断がつかない場合は近くにいる地元の方に聞いてみることをお勧めします。

到着すると業者っぽいおじさんたちが精を出して銀杏採集に勤しんでしました。

車を止める前に念の為「ここって銀杏採ってもだいじょうぶなところですか〜?」

と窓越しに聞いてみました。

こういった「公共の場所」といった雰囲気のところでも実は誰かの私有地で地主さんがいたりするとその銀杏はその地主さんの物であるため勝手に採集できないのです。

「あ、大丈夫ですよ。若いのにこういうのに興味持ってて感心するねぇ。」

と採取の仲間入りをさせていただきました。

コミュニケーションって大事です。


道具の準備


銀杏を素手で採るのはお勧めできません。

銀杏の果汁には皮膚に悪影響のある成分が含まれています。

匂いがつく上に、かぶれてしまったり、手の皮が剥けてしまったり。。。正直良いことありません。

なのでゴム手袋などで

果汁が皮膚につかないよう

工夫して採取しましょう。

僕のおすすめはナイロンやポリでできている簡易的な手袋。

簡易的に使えて利便性が高いのに加え、

薄い生地でできているので銀杏の実を摘んだ際に中のタネの大きさを把握し易いのです。


車から降り立つと、、、



フワァ….

と鼻にしがみついてくるあの匂い。

そう銀杏のあの匂いです。

なぜか懐かしい。

昔祖父が生きていた頃、お酒のアテに拾ってきた銀杏を楽しんでいたのを思い出します。

僕はコロナの世の中になってから野草食に興味を持ち始めたのですが、祖父はその道のプロ。

森林組合に属し草花、特にキノコの分野においていろいろな研究を行っていたそうです。

そうが生きていた頃の僕は要行ったジャンルに特に興味を示さず。。という感じでしたが今思うともったいない。

などと考えながら銀杏を拾う支度を終え…いざ採取です。

銀杏の選び方

どれを拾えばいいか分からないほどそこったら中に落ちているのです。

僕はあちこち動き回るのがめんどくさいので密集して落ちているところを探します。

銀杏特有のあの匂い。


銀杏は全て銀杏の木になるわけではありません。


銀杏の木にはオスとメスがあって「メス」の銀杏の木にだけ実がなるのです。

銀杏並木を歩いていると全く銀杏の落ちていない銀杏の木があったりします。

それは誰かにすでに取られているわけでなくオスの木だから実がならないのです。

また銀杏の実は大きさが同じに見えても中のタネは大きさが違うことがよくあります。

銀杏は食べるまでもまた一苦労。

なのでせっかく苦労するのであれば食べ応えのある大きい実の銀杏が欲しいですよね。

これは僕の経験上の統計で裏付けはありませんが、幹の大きな銀杏の木には大きな種の銀杏がなる傾向にあるように感じました。

これは僕の推測ですがおそらく幹の大きな銀杏の木の方が大地から栄養を吸い上げる力が大きいためタネも大きくなるのではないかと考察しています。

なので銀杏選びのポイントとしては

幹の太いメスの銀杏の木を見つける

というのが大事です。

銀杏の採り方

芳しいやら奥ゆかしいあの香りは銀杏の果肉から放たれているわけですが、果汁は直接皮膚につくとかぶれてしまう可能性もあるので要注意。

先ほどにも書きましたが、かぶれなくても素手で触るとしばらくの間、手からは銀杏臭が取れなくなってしまうのでゴム手袋の着用を推奨いたします。

硬い実もたまにありますが基本的にはブヨブヨしています。

ブヨブヨの実の部分は活用しないのでその場で剥いて「タネ」のみ採取していきます。

これが落ちたてほやほやの銀杏の実です。


落ちているものはすでに熟れているものが多いので指でクシュクシュと揉むと…


中のタネが露出してきます。

ずっと中腰で作業を行うのでなかなか辛いです。

採っても採っても全くなくならないのでできるだけ大きな銀杏のみ拾っていきます。

私たちがよく食べている銀杏は銀杏の「身」の中の「タネ」の中の「仁」を食べているのです。

仁の大きさは銀杏の種の大きさそのものです。



そうして拾っていくこと一時間半、、、

なんとも大量。。

しかしこれで終わりではありません。

帰宅後には洗米の容量で銀杏のためを水中で洗い付いている果肉を取り除き、タネを天日干しする。

という仕込みの行程が待っています。



でも取れたてもムチムチの銀杏を頬張る楽しみを思うとそれも苦ではありません。




さぁて、どんな日本酒と一緒に楽しもうかな〜

と銀杏くさい車を夕日に向かって走らせましたとさ。

調理編はまた後日、乞うご期待。



●○ Blog owner ●○

くちばし のぎす(仮

料理と自然と音楽をこよなく愛する会社員、くちばしのぎす。

成人後フランス料理店で働き、料理へのいろはを勉強。

その後ガラリと転職を行い音楽関係の企業で様々な仕事を行う傍ら、プライベートでサックスやギターの演奏、料理の研究を行う

最近では自然の中で美味しい料理とビールを楽しみたいためソロキャンプデビューを果たす。

義務教育時代に何度も反省文を書いた経験から文字を起こすことに喜びを感じるようになりこの度My Blogを開設。

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