こんにちは、のぎすです。
僕は整った人間ではないので公私共に忙しくなってくると「あぁ、自然に帰りたい。。」ってなるんですが共感していただける方いらっしゃしますでしょうか?笑
というわけでこころを浄化すべくキャンプに行くことに決めたのですが前々からダッチオーブンに興味があったので、この際NewGearしちゃおう!
というわけで購入してしまいました。
買ったのは「村の鍛冶屋」さんのステンレスのダッチオーブン『TSBBQ』です。
今回のブログではこのTSBBQの購入から使用後の片付けまで僕なりに感じたレビューを紹介します。
目次〜今回の内容〜
ダッチオーブンとは?
ダッチオーブンは元々ヨーロッパで暖炉の熱を利用して調理する鍋でした。
それがアメリカンドリームを掲げアメリカに移民をおこなった人たちの手によって伝播しました。
アメリカの西部開拓時代である1800年代後半に実際に使用されていたダッチオーブンが実施に発見されています。
た火さえあれば場所を選ばずつかえる調理器具として重宝されていたそうです。
基本的には鉄の鋳物(金属を溶かして方に流し込んで冷やして固める)で次第に屋外での調理に使われていくようになりました。
鍋本体だけでなく蓋も鉄の鋳物で作られているため通常の鍋とは違い、燃えている炭や薪を蓋の上に乗せて周囲全体から加熱が可能なため「オーブン」という名がついているのでしょう。
現代でも鉄の鋳物のダッチオーブンが主流ですがステンレスで作られているものものあります。
鉄とステンレス、元料理人目線での選び方
初めは鉄の鋳物のダッチオーブンを購入しようと思っていたのですが、鉄製の鍋について思うところがあるんです。
僕は普段から家での調理にもの鉄のフライパンを使っています。
熱持ちも良く、肉類の焼き上がりもとても良いので気に入ってはいるのですが鉄の鍋は、、
「錆びます」
使用後は洗って油を塗っておけば錆は防げるので良いのですが錆問題は別のところにもあります。
それは「鍋内での料理の保管」です。
ある日家で鉄のフライパンでカレーを仕込んで冷凍するまでの間フライパンの中にカレーを入れたまま保管していると錆が発生してしまいました。
調べてみたら体にはそんなに害はないとのことですが味と香りが台無しです。
それ以来はステンレス鍋で仕込んだり、別のタッパーなどの容器に移してから放置するようにしていたのですが道具の少ないキャンプ場や夜営の場面ではそんなことはなかなか出来ません。
キャンプ場で「おひるごはん作りすぎたからこのままダッチオーブンに入れたまま置いておこう」という選択肢を作るために「鉄の鋳物」という選択肢を捨てステンレスのダッチオーブンを選びました。
TSBBQとSOTO 、2つの選択肢
そんなわけで色々ステンレスのダッチオーブンを探していくと、2つのブランドのダッチオーブンに選択肢が絞られていきました。
_SOTOってどんなブランド?
SOTOという名前を聞いたら真っ先にガスバーナーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
それもそのはず、SOTOは新富士バーナーのPBでアウトドア用品をプロデュースしています。
スタイリッシュなデザインのギアがとても多く愛用きているキャンパーの方も多いはず。
見ているだけでも物欲が湧いてきてわくわくします。
_TSBBQ (村の鍛冶屋)ってどんなブランド?
(株)山谷産業が手がける村の鍛冶屋ブランドプロデュースのダッチオーブンです。
キャンパーさんたちの中には村の鍛冶屋さんのテントペグを使っている方も多いのではないでしょうか?(僕も村の鍛冶屋さんのペグ愛用しています。めちゃくちゃタフです。)
山谷産業は日本の金物加工の聖地、新潟の三条市に社を構え、古くから伝わるハイレベルな燕三条の金属加工技術を用いて加工をおこなっています。そんな村の鍛冶屋さんが手がけるダッチオーブンが『TABBQ』なのです。
特に三条で作られる調理器具はプロの料理人からも高い評価を得ており、もはや日本が誇るブランドのひとつでもあります。
(SOTOのダッチオーブンもamazonではMade in Japan(新潟県燕三条製)と書かれていますが公式では明言していないのでグレーですね)
_僕がTSBBQを選んだ訳は、世界初のアルミ3層構造
圧倒的に違うのは鍋部の構造です。
SOTOはシンプルな一層式になっているのですが村の鍛冶屋はステンレスとアルミの3層構造になっています。
なんでこの3層構造が良いのかというとそれは『熱伝導の良さ』『保温性能の高さ』にあります。
オールステンレスではなくステンレスでアルミ(熱伝導は鉄のなんと3倍!)を挟み込むことによってアルミの持つ熱伝導の良さを取り入れることができるのです。
そして驚くべきはまだあります。
鍋の内側と外側のステンレスそれぞれに別の種類のステンレスを使用しているのです。
<内側>
内側には耐食性に優れ、熱伝導は外側のステンレスよりもやや熱伝導率の低いSUS304を採用しているため、錆びにくく、急激な加熱による焦げ付きも軽減させてくれます。
<外側>
内側よりも熱伝導の良いSUS430というステンレスを採用。
磁石にくっつく性質を持っているためIH電磁調理器との相性も良好です。
使う人のことを考えたこだわりの深さがわかりますね。
元料理人だから贔屓目で三条の村の鍛冶屋さんの選んだのではなく圧倒的なこだわりとスペックの高さでTSBBQを選んのがお分かりいただけたのではないかと思います。
いざ実践!TSBBQ使ってみました。
TSBBQは全部で6,8,10インチの3サイズラインナップがあります。
僕が購入したのはTSBBQの10インチサイズ。
僕は自宅での料理の仕込みや複数人でのキャンプでも使えるように大きめのサイズを購入。
これがまた大正解。
骨つき肉や丸ごとの野菜など大き目の具材を入れた際もきちんと鍋に納まってくれます。
キャンプでの使用はこんな感じ。
_注意!
自宅で試してから使用すればいいものを。。。僕はキャンプ場でこのダッチオーブンをデビューさせました。
先ほどの項目でも書きましたがTSBBQは熱伝導が高めです。
「言うてそんなに普通の鍋と変わらないのでは?」と疑っていた僕は鍋の底を軽く焦がしてしまいました。笑
と言うくらい大きさに対しての熱伝導が良いです。
なので液体の無いの固形のもの、水分の含有率の低いものを調理する際は弱火〜中火で調理するのがいいと思います。
ビールとの相性最高です。
ストレスや日々の責任に縛られた心が解き放たれます。。。(昇天
<余談>
僕は試していませんが重厚な蓋もALLステンレスになっているので直火にかけて鉄板として使用することもできるのです。
今度肉でも焼いてみようかしら。
またアウトドアのの場面だけでなくおうちでの料理にも大活躍します。
具材を全部入れ込んで弱火で15~30分弱火にかけ放っておくだけで肉も野菜もほくほくにローストできます。
重みのある重厚な蓋を閉めたときに鍋と蓋の隙間がほとんど無いように精巧に作られているので普通の鍋に比べて圧力や蒸気を逃さず加熱調理を行うことが可能になります。
そのため無水カレーや蒸し調理も可能です。
<裏技>実はTSBBQでご飯を炊くと最高においしい!
上記に書いた通り「圧力をかけて調理できる」「蒸気を逃さない」これらのことからご飯がとても美味しくふっくら炊けます。
炊飯器でご飯を炊くのも良いですがたまにほんの少しの手間をかけてTSBBQで鍋炊きしてみてはいかがでしょうか?
【鍋でのごはん炊き方】
1、お米を洗って1時間程度水につけておきます。(時間のない方はお湯に20~30分)
2、つけ終わったお米、米と同量+ちょっとの水(ex お米2カップなら水も2カップとちょっと(=スプーン2〜3杯)でOK)をTSBBQに入れて沸騰させます。
3、沸騰してから蓋をして5分弱火で煮込みます。
4、5分経ったら1分中〜強火で加熱し残った水分を飛ばします。
5、その後日から離し10分蒸らします。
注意ポイントは蓋をしてから蒸らし終わるまで絶対に蓋お開けないこと。
上手に炊けたらTKGやふりかけは置いておいて一度そのまま白米で食べてみてください。旨味や甘味が段違いです◎
TSBBQの長所と短所のまとめ
_良いところ
・シーズニングして鍋を育てなくて良い
・熱伝導、熱持ちが良いので加熱が楽
・鍋の中に料理を入れたままにしても錆が出ない
・蓋も鉄板として使用できる。
・ステンレスと思えないほど焦げ付きが少なく扱いやすい
・実はご飯を炊いても美味しい
・使用後のメンテナンスが不要
・実はご飯を炊いても美味しい
_悪いところ
・三層構造なので少し重い
・スペックが高い分価格も少し高い
・火による外側の変色、煤付き、焦げ付き(個人的には経年変化楽しめて好きなのですが世間一般的にはデメリットでしょうね。)
まとめ
手間暇をかけるのが好きで、昔ながらの雰囲気むんむんの伝統的なアウトドアクッキングを楽しみたい!という方には黒い鋳物の鉄製ダッチオーブンが向いていると思います。
しかし私のように実用性を重要視する方はステンレスのダッチー分の方が向いていると思います。
見た目の印象ではSOTOのデザインが好きだった、、、なのですがスペックの面ではTSBBQに軍配が上がります。
価格も大体同じくらいなのでTSBBQの方がコストに対するパフォーマンスが高いです。
ぜひ皆様のダッチオーブン選びの参考にしていただければと思います。