秋口に収穫した銀杏たち。

銀杏は採って来たままでは食べることはできません。

(実際には食べることはできそうですが匂いが凄そうです。。)

▼銀杏の収穫についてはこちら

今回のBlogでは採った銀杏の処理から食べるまでの記録です。

1:タネについた果肉の処理

2:天日干し

3:いざ実食!

4:薬用としての銀杏

5:保存について

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1:タネについた果肉の処理

タネについた銀杏の実の果肉。

そう簡単には取れてくれません。

この果肉を取り除かないと臭くて臭くて仕方ありません。

なので除去します!

この処理も銀杏の収穫同様ゴム手袋をつけて行います。


必要な道具は以下の通りです。

・ゴム手袋

・ボールやタライ

・ザル

・水道

・タオル(乾燥に使用)

・バットや平カゴ(乾燥に使用)



まずは水につけます。

可能であれば屋外で処理したいところです。

キッチンで行っても構いませんが匂いや排水溝のゴミ溜まりの問題が生じます。

こうすることによって果肉がふやけてくれます。

ふやけた果肉は比較的簡単に取れてくれます。

できれば1時間くらいつけておくといいかもしれません。

次はいよいよ洗っていくのですが両手を使っていて写真が撮れませんでした。。。。

といっても洗い方はそんなに難しくなく、ボールの中に両手を入れ、両手で銀杏のタネ同士を擦り付けてタネについている果肉を擦り落としていきます。

ハマグリやアサリ、お米の洗い方に似ています。

と言っても果肉を取りたいでけなので果肉が取れればどんな洗い方でも問題ありません。

くれぐれもゴム手袋の着用は忘れずに。

ある程度取れたら水を換え再び洗います。

若干残っていますが綺麗になって来ました。

果肉がなくなるまで繰り返します。

4回くらい繰り返しました。

どうでしょうか?

だいぶ綺麗になって来ましたね。

ここまで来たらザルにあけ水気を切ります。

コレで果肉除去の処理が完了しました。




2:天日干し

天日干しについては特に説明はありません。干せていればOKです。

イメージとしては田舎の方で梅干しを天日に晒してある様子を思い浮かべていただければOKです。

しかし私は平ザル籠を持っていないのでキッチンバットの大きいものにタオルを敷いて天日干しを行いました。

タオルの場合は下の面が乾きにくいと思うので何回か混ぜて転がしてあげるといいかもしれません。

気候や気温にもよりますが2~4日干しておけばOKです。

<注意!!!!>

綺麗にしたとはいえ銀杏は独特の匂いを放ちます。

そのためよくない虫を寄せ付けてしまう可能性もあるので虫が這い寄って来ないような場所に干すことがおすすめです。


3:いざ実食!

いよいろスーパーで売っているいわゆる「ぎんなん」になりました。

でも硬い殻がついているのでこのままでは食べられません。

手順はいろいろありますが、僕のいつも行っている調理法をご紹介します。

まず殻を割ります。

銀杏の殻を割る専門の道具も出ているようですが僕はアナログな道具フェチなのでヤットコで割っています。

殻にヒビを入れたら紙の封筒にひと掴みほど入れます。

紙袋の口を折り曲げて電子レンジでチンします。

銀杏の量や大きさにもよりますが600Wで40秒を2回ほど行います。

1回目の加熱後に加熱ムラがないように封筒を振って混ぜてやるとなお良いです。

<注意!!!>

銀杏は栄養が多い食べ物ではありますが食べ過ぎはNG。

特に5歳以下の小さなお子さんは要注意です。

銀杏はビタミンB6に似た全く異なるメチルピリドキシン(MPN)と呼ばれる成分を持っており、このMPNがビタミンB6になり代わり体内に吸収され本物のビタミンB6の吸収が阻害されます。

ビタミンは人間の体の機能を維持するために必要な成分のためコレがなくなると体の機能に不具合が出ます。

体が痙攣したり、重篤な場合には意識がなくなったりするそうです。

万が一の際は素人判断をせずに医療機関にご相談ください。

と怖いことを書きましたが体に良い影響を与えるものでもあります。

それは次の項目でご紹介します。


4:薬用としての銀杏

銀杏は食べ過ぎは良くありませんが昔から薬効も期待して食されるケースもあったようです。

私の勉強している薬膳の観点から見ていきましょう。


*ぎんなんのスペック

五味:甘味、苦味

四気:平性

帰経:肺、腎

食べ物は体を温めるもの、冷やすもの、摂取しても体温に影響を与えないものに分かれます。

銀杏に関しては「平性」という性質も持っているので体温の変化にあたえません。

なのできゅうりやナス、トマトなどのように食べたら体を冷やすと言うことはありません。

薬効能に関してはとても分かりやすく言うと「肺」「腎臓」の不調や「体内から漏れ出るもの」に関する症状に応用でき

喘息、咳や夜尿症、おりものの過多、胃やお腹の不調へ効果があるとされています。

古来から漢方薬にも使われているほど由緒正しい薬効の歴史を持っています。

5:保存について

多くの方が銀杏を一度にたくさんの量(1食分以上)を収穫されてると思います。

2〜3ヶ月の保存であれば瓶に乾燥させた銀杏とシリカゲルなどの除湿剤を一緒に入れ冷暗所(冷蔵庫でもOK)で保管するのがベターです。

私は常温で保存してしまい殻にカビを発生させてしまったとこがあるのでこれを読んだ方はお気を付けてくださいね。(軽度のカビなら仁まで到達しないのでアサリの殻を洗う要領で洗浄し食べることはできました。)

地域差もありますが大体9〜10月にかけて実が落下し始めます。

実が落ちてから2〜3ヶ月後までが一番おいしく銀杏を楽しむことができる期間なのでその期間中に食べ切ってしまうのがおすすめですがそれ以上保管する場合は加熱後に冷凍するのがおすすめです。

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いかがでしたか?

銀杏はそのまま食べても美味しいですし、茶碗蒸し、ポテトサラダ、キッシュに混ぜても美味しいです。

独特の匂いから嫌われがち、近年では拾って食べる型が減少した銀杏ですが広いたての銀杏の食感は格別です。

いろんな楽しみ方があると思いますのでぜひ採取するところから楽しんで収穫してみてください。

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